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vol.232 シナトラ
PROFILE
いわき市出身のワラガイマサトを含むロックバンド・シナトラ。9月22日初のMini Album「日本人なら瓦屋根」をリリースし、話題を呼んでいる。渋谷のライブハウスで今年3度目のワンマンライブ「虎の花道」を行ったメンバーに話を伺った。
「日本人なら瓦屋根」
Mini Album 1,500円(税込)          1. 日本人なら瓦屋根
2. 二回目の世界
3. また会いましょう
4. エンドロール
5. 日本人なら瓦屋根(カラオケ)
●販売元:株式会社ブレイブ
※CDショップでの販売はしておりません
購入は下記の販売店で!
購入先:株式会社マルエイ
泉町本谷字作35 
(株)マルエイの店頭、HPにて販売
http://www.marueiroof.com/sub5.htm
※電話での販売は受け付けておりませんのでご了承ください。
●シナトラ公式サイト        http://www.sinatra.jp/

日本から世界へ祭囃子ロックを輸出したい
 薄暗いハコの中に浮かびあがる提灯と祭囃子のBGM。〈渋谷・La.mama〉には様々な年代層の男女が集い、期待と熱気で溢れていた。メンバーが飛び出すとボルテージは一気に昂揚。『薩摩白波』からスタートし、約2時間のライブはあっという間にラストソングの『エンドロール』へ。和太鼓を叩き、お囃子のようなかけ声が飛び交う、和ロックの醍醐味を存分に盛り込んだまさに「21世紀式祭囃子ロックバンド」。誰にも似ていないけど普遍的、新しいけど決して小難しくはないバンド。シナトラといえばいわきゆかりのバンドとして認知する人も少なくはない。ギターのワラガイマサト君が小川出身であることや、たびたびいわきでライブを行っていたことなどで記憶に残っているからだろう。
ワラガイ君は小学校でビートルズにはまり、ギターを始める。高校卒業後、上京。音楽の専門学校在学中に、メロディオンズというロックバンドを結成。その後弟が加わった。5年間の活動の中でインディーズレーベルから3枚のCDを発表するも解散。『メガネロックナイト』というイベントに参加し、ハシノ君と出会う。意気投合した二人は新しいバンド結成に向けて、まずは「スターに成り得るボーカルを探そう」ということに。友人からの紹介で何人かのボーカリストと会ったがピンとこない。インターネットのメンバー募集サイトなどでも探していたある日、ボーカル希望の男性のデモテープをダウンロードして聴いた瞬間、稲妻が走った。「こいつしかいない!」二人は確信した。それが黒岩トキオ君だった。
 京都出身。福岡の大学に進学後、音楽活動を開始。2人組のパンクフォークデュオで地元を中心に活動していた。目立つのが好きで常に金髪に染めていた。その髪では就職できる会社も限られ、ライブをしながらとび職として働いていた。「体動かすのと、高いところが好きだったから」と本人談。やがてデュオを解散。バンドスタイルで音楽の道に進むべく、上京したばかりだった時、二人からの連絡を請けた。
 当初ドラムはサポートだったが、やはりメンバー募集サイトでウチヤマヒカル君と出会い、4人が揃った。2003年も半分にさしかかっていた。
■アルバイト生活の果て、バンド解散の危機も
 早速曲作りにとりかかった。誰かがやってるものや音楽好きだけがニヤリとするようなマニアックなものでもない。目指したのは王道を行く、ど真ん中を歩くような祭りロック。曲も出来てきてレコーディングをしバンド名も決定。2003年も終わろうとしていた。初ライブは翌年1月26日〈渋谷Eggman〉。 以後、1カ月2〜3回のペースで対バン(複数バンドと一緒の企画)ライブを行った。下北沢が中心だった。が、集客は思うようにはいかなかった。時にはたった一人の客ということもあった。自主制作のCD―Rを売り、アルバイトをしながら資金を調達。地方のライブハウスにも自ら交渉し、車で移動。頑張っても頑張っても周りの状況が変わらない。将来のことを考えると、このまま続けていってもいいのか、そんな不安が何度もメンバーを押しつぶしそうになったが、「これが受け入れられないわけがない」という自信に支えられてきた。
■映画主題歌に決定!!快進撃は続く
 2007年はメンバーにとって躍進の年だった。敏腕音楽プロデューサーとの出会いから『エンドロール』が映画『GROW〜愚郎〜』の主題歌に採用され、iTunes Storeや携帯サイトでリリース。マネージメントをしてくれるプロダクションもついた。そしてついに音楽業界初、瓦業界とのコラボレーションCD(限定)初のミニアルバムが完成した。これはデビュー当初から応援してるいわきの〈(株)マルエイ〉の根本裕司さんのバックアップによるもの。そして10月21日(日)club SONICいわきでライブが行われる。「いわきは最高!はじめてヒーローを感じた場所です。楽しいことに積極的で、ライブでも投げかけると思いっきり返ってくる。今から楽しみです」とトキオ君。将来的な夢は、多くの人に聴いてもらい「日本人しかできないロック」として輸出すること。熱い祭囃子サウンドにもうすぐ会える。
↑映画「GROW〜愚郎〜」のキャンペーンで学ランを着る。(撮影・オギノサトミ)

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