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vol.249 アリオス・プランツ!フェスティバル実行委員会
PROFILE
 いわきアリオスがオープンして1年が経過し、様々なコンサートや演劇などが行われ、多くの市民が利用している。そんな中で、舞台芸術だけではないアリオスの新しいチャンネルを開拓する事業も動き出した。それが「アリオス・プランツ!」。“アリオスから発芽する出来事。”をテーマに、市民有志が集まり会議を重ねてきた。1年間の集大成が今回のフェスティバルだ。担当者とプロジェクトリーダー達に意気込みなどを伺った。

いわきで発芽した文化の芽プランツ!
フェスティバルで情報発信
■モヤモヤした思いをみんなに相談・実行
いわきアリオス、午後7時。仕事帰りでスーツ姿の人、作業着の人、家事を済ませて駆けつけた主婦…様々な立場の人が集まってきた。「競輪場のオーロラビジョンで映画祭をやってみたら?」「いわき映画祭実行委員会を作ろう」そんなアイデアが積極的に飛び交っていた。それがアリオス・プランツ!市民がアリオスや公園、まちなかを使って「何かやりたいなぁ」というモヤモヤした思いを持ち寄って話し合う場。「アリオスには演劇や音楽に対してはそれぞれにプロデューサーがいて、既に確立されてきていますが、その他のカルチャーという点でどんな可能性があるか、新たなチャンネルを作るのが、このプランツ!です」と話すのが、事業の担当者でマーケティングマネージャー・森隆一郎さん。学校も病院もただ建物を建てただけでは機能しないのと同じように、文化施設も市民とアーティストという2人の主役が居なければ成り立たない。そこで昨年5月にスタートして以来、誰でもどのタイミングでも参加が可能なように、常に門戸を開いている。その前段として昨年2回「かえっこバザール」を開催した。多くの子ども達で賑わい、フェスティバルに向けて、確かな手応えを感じていた。
アリオス2Fカンティーネで行われているプランツ!ミーティングの様子
イベント担当者の森隆一郎さん
コーディネーターの藤浩志さん
■大好評、かえっこバザールいろいろな出来事が起きる
 このかえっこバザールの提唱者が美術家・藤浩志さん。福岡在住で全国各地のプロジェクトのプロデューサーとして活躍している。かえっこバザールは2000年に考案。藤さんの家庭内からご近所、地域へと拡大しながら、仕組みを確立。今では日本国内のみならず、全世界約3、000カ所で開かれている。その仕組みとは遊ばなくなったおもちゃを開催場所に直接持ち込み、程度に応じて、カエルポイントに交換してもらう。いいものはオークションにかけられ、貯めたポイントで参加が可能。その他、仕事を手伝ったり、ゲームで遊んだりすることによりポイントも貯まり、楽しみながら参加することができる。
 「アリオスはコンピュータ用語で言えば0S(オペレーションシステム)みたいなもの。文化芸術を動かすためのアプリケーション作りを今、私たちがやっているんだと思います。形になっていない何かを形にすることは難しいですが、とても楽しいです」と藤さん。プランツ!ミーティングにも舵取り役として参加し、少しずつ形が見えてきた。
 今回のフェスティバルは3月28日土曜日に行われ、かえっこバザールの他、「くすの木ダンスステージ」では、県立いわき海星高校アマチュア無線部による「FM永崎ビーチ」、子どもじゃんがら、ダンス等の披露がある。朝日サリーも参加する「プランツ村」では、いわきで活動する様々なグループのPRがある。いわき理美容学校主催のネイルサロンでは指先美人に変身できる。カレーやコーヒーが味わえる「カフェ」、いわき湯本温泉の足湯も企画されている。いわきで種まきをし、発芽したプランツ!の芽たちをぜひ見に行って欲しい。
昨年12月に行われたかえっこバザールのオークション

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